ダッシュポット組み込む
無水撃チェッキ弁
横田製作所が開発<広島>
バルブ、ポンプの専門メーカー、横田製作所(社長・横田博氏、広島市中区、TEL. 082・241・8675)は、流量に応じて弁が開閉する無水撃チェッキ弁にコンパクトなダッシュポットを組み込んだ「ダッシュポット付きバイパス緩閉式チェッキ弁」=写真=を開発、上下水道配管設備用として販売を始めた。
新製品は、無水撃理論により、正流から逆流に転じる瞬間(管内の水が停止する時点)に即応して弁が完全に閉鎖するため、水撃(ウォーターハンマー)や衝撃が起こらないうえ、緩閉バイパス弁によって主弁の閉鎖後の圧力上昇も防げるのが特徴。このため、低揚程から高揚程まで広範囲に使用できるほか、取り扱いが簡単でメンテナンスも容易。
また、主弁体は一枚弁のきわめてシンプルな構造(カウンターウエート内蔵)で、コンパクト設計によりコストダウンが可能。しかも、コンパクトなダッシュポットは接液側シール部がなく、オイル漏れもないので、オイル管理が不要。タテ配管、横(水平)配管のどちらでも据え付けられる。
口径150ミリの最小サイズから同1000ミリの大型サイズまでを主にシリーズ化(同1500ミリ以上も製作可能)し、年間5百台の販売が目標。価格は口径150ミリサイズで59万6千円、同1000ミリサイズで1330万円。
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フジサンケイビジネスアイ
旧日本工業新聞 1997.6.23 版より転載
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