直動式フロート弁

直動式フロート弁
「スーパーフロート」UFSF 型
(PAT.)

小さなフロートで定流量制御も可能

直動式フロート弁

特許:日本、米国ほか海外

口  径 80-600mm
標準耐圧 1MPa

>選定・外形寸法図


小さなフロート、小さな水槽、ディスクフロート弁の決定版

液面制御、定流量(UFSF-C 型)などの機能を持ち、液面が上限に来ると自動停止する高機能弁です。


一般的なご使用には

UFSF-S 型(標準型)

どんな条件下でも定流量制御に

UFSF-C 型(全域定流量型)


コンパクトなフロート、コンパクトな水槽

独特なバランス機構により、入口圧力に関係なくコンパクトなフロートで確実な液面制御ができ、水槽も大幅にコンパクトにできます。
又、このバランス機構により作動もスムーズなためウォーターハンマー等の心配もありません。

完全止水ができます

上記バランス機構により、締切付近では自閉力を発揮するので、フロートがコンパクトになるばかりでなく、完全止水ができます。

耐久性とメンテナンスフリー

簡単な構造のため、ゴミ詰まりがなく、耐久性があり、メンテナンスフリーです。

全域定流量機能(UFSF-C 型)

入口圧力の変動に対しても全域にわたって定流量性を発揮します。このため、入口圧力の高いときでも過大配水を防止して、各分水工、ファームポンド等の給配水量のバランスがとれます。また、必要最小限の流量に設定することにより水源の浪費を防止できます。
設定流量は最大流量調整ねじにより必要に応じて変更が可能で、季別の給配水量の変更ができます。

実証済みの性能

独立行政法人農村工学研究所にて性能の素晴らしさが実証されています。



構造・作動原理 UFSF-C 型(全域定流量型)(特許)
直動式フロート弁

1.

水槽の液面が上昇してフロートが上昇してくると主軸が押し下げられ、締切弁体の流路 A が狭まる。この動作に応じて流量が低下すると同時に中間圧力 Pe が低下してくる。

2.

それに従って自動弁体はダイヤフラム上面から作用している入口圧力 P1 により押し下げられ、流路 B を絞って中間圧 Pe は元の圧力に復元する。そのため締切弁体の前後面の差圧は常に一定値に保持され、入口圧力に関係なく弁の開閉は極めて容易です。

3.

更に液面が上昇して締切付近になると自動弁体は更に押し下げられ、ついに主軸の段付部に当接して締切弁体と一体化し、締切弁体の下面に作用していた入口圧力 P1 とダイヤフラム上面に作用していた入口圧力 P1 はバランスする。

4.

その結果、軸推力はフリーとなり、圧力に関係なく弁の開閉は極めて容易なので、コンパクトなフロートで確実な締切が可能となる。(このためフロートアームの張出しは短くてよく、据付面積の省スペース化ができます。)

5.

液面が低下すると、フロートの移動に敏感に応動して送水を開始し、更に水面が低下して弁は全開となるが、弁自体が定流量機構を持っているため入口圧力の変動に対しても、常に安定した流量を保持する。

6.

締切弁体と自動弁体の相互作用による減圧機構で、吹き出しは減勢され静かです。従って水槽は他の機種に比較して大幅にコンパクトとなり省スペース化と建設コスト低減ができます。



流量特性 UFSF-C 型(全域定流量型)

  各設定流量 S(フロート弁開度%)における定流量特性
直動式定流量弁 定流量特性

入口圧力の変動にも関係なく、最大流量調整ねじの調整位置 S(ストローク%)により過大な流出を防止すると共に、全域に渡って安定した定流量性能を保持します。
小水量域でも確実に定流量性を発揮して必要最小限の流量を供給し、水源の浪費を防止します。

なお、UFSF-S 型(標準型)は、UFSF-C 型(全域定流量型)とは内部構造が若干異なっており、定流量機構はありませんが、軸推力バランス機構は保持しています。従って、コンパクトなフロートで確実な締切が可能であり、又、入口圧力に応じて最大流量が大きくとれるという特長があります。最大流量調整ねじの調整により任意の特性に設定できます。


システム例

直動式フロート弁 システム例


ご使用例

直動式フロート弁 UFSF-500 直動式フロート弁 UFSF-300 直動式フロート弁 UFNF-100
兵庫県洲本土地改良事務所殿
UFSF-500
富山県高岡農地林務事務所殿 
UFSF-300
静岡県西部農林事務所殿
UFNF-100


直動式フロート弁 システム例

直動式フロート弁

直動式フロート弁
東北農政局殿
平成9年度新技術導入事業にてご採用


使用条件に応じてボールタップを用いる液面制御弁も用意しております。
パイロット式自動制御弁(総合案内)をご覧ください。


選定・外形寸法図

仕様・性能

入口圧力(1次圧力)

1MPa 以下(フランジ規格 JIS 10K の場合)

適用流体

液温 0℃-70℃ の各種流体(特殊液の場合はお問い合わせください。)

C 型の流量精度

±10%

フランジ規格

JIS 10K、JIS B2062 水道

材質

(弁箱/弁体)

FC/SUS、FCD/SUS
その他、高耐食性のヨコタ二相ステンレス YST130N 等、豊富に材質を用意しています。

(フロート)

FRP

キャビテーション特性

許容キャビテーション係数 cc は下記の通りです。
口径 100mm 以下 cc=0.45
口径 150mm 以上 cc=0.24
詳しくはこちらをご覧ください。



選定図

UFSF-S 型(標準型)


直動式フロート弁 選定図


<選定図の使い方>

弁前後の差圧 A と計画流量 B の交点 C を求め、その交点 C より上の口径をご選定ください。
左記の例では、口径 250mm を選定します。

(注)

弁の最大流速は 3m/sec 以下としています。それを超える場合は別途ご相談ください。

最大流量調整ねじによる流量設定は弁最大流量の 10% 以上としてください。



UFSF-C 型(全域定流量型)

口径
mm
型式
最大流量
標準 低差圧
(m3/min)
(l/sec)
(m3/min)
(l/sec)

80

UFSF-080C

0.36

6

0.24

4

100

-100C

0.66

11

0.36

6

150

-150C

1.50

25

0.90

15

200

-200C

2.64

44

1.50

25

250

-250C

3.90

65

2.28

38

300

-300C

6.00

100

3.60

60

350

-350C

6.60

110

3.96

66

400

-400C

8.70

145

5.10

85

450

-450C

12.90

215

7.50

125

500

-500C

13.80

230

8.10

135

600

-600C

19.20

320

11.40

190

(注)

最大流量調整ねじによる流量設定は弁最大流量の 10% 以上としてください。

低圧用の場合の型式には末尾に "L" が付きます。(例: UFSF-200CL)

作動差圧
単位:kPa
  作動差圧
標準 50~500
低差圧用 20~200


外形・据付寸法図

フロート槽独立型(開栓キー、フロート槽はオプションです。)

直動式フロート弁 フロート槽独立型


水没型

フロート槽一体型(口径 150mm 以下)

直動式フロート弁 水没型

直動式フロート弁 フロート槽一体型


直動式フロート弁 設置例


図示寸法は、分解組立て等のメンテナンスを考慮した最小値を示しており、フロート弁室の直後にファームポンドや池がある場合の実施例です。
なお、フロート弁室を単独で管路中に設置する場合(フロート弁室の直後にファームポンドや池がない場合)は、管路条件によっては、フロート水位が急速に変動して弁室前後に水撃を起こす場合がありますので、水撃回避にご配慮の上、水槽の大きさを決定してください。この場合の設計ガイドラインとしては、農林水産省の「パイプライン設計基準書」等を参照されることをお勧めします。不明な場合はご照会ください。

口径 150mm 以下は脚部無しのため配管でサポートしてください。

水槽の流出管に空気の巻き込みがある場合は、仕切壁等の設置、および弁の管端を最低水位以下に埋没するようご計画ください。

フロート槽の取付けは側壁にバンド等で固定するか、または底面設置の場合はフロート槽の下部に通水孔を設けて固定してください。

フロートの取付け方向は流れ方向に対して左右いずれも可能ですのでご指示ください。

据付工事の簡素化のために、ボックスカルバートに設置してユニット化することもできますので、ご照会ください。


単位:mm

口径
d
型式
外形寸法
取付寸法
本体
質量
(kg)
フランジ
水道規格
水槽(最小寸法)他
設定水位
A
B
H1
H2
E
F
G*
J
W
Z
D
C
n-h
L
M
N
P
R
S
T

80

UFSF-080

280

440

550

95

420

200

442

170

-

-

35

211

168

4-19

1030

1240

1380

280

400

10

750

100

100

350

480

570

127

420

300

442

220

-

-

80

238

195

4-19

1160

1290

1480

290

400

10

800

150

150

450

630

635

153

565

300

592

240

-

-

120

290

247

6-19

1415

1570

1750

550

700

30

920

200

200

600

740

690

220

670

450

700

360

320

23

230

342

299

8-19

1720

1780

2010

690

850

100

1100

250

250

700

850

850

250

670

450

700

380

500

23

380

410

360

8-23

1975

1915

2375

780

950

200

1200

300

300

800

950

885

295

760

500

800

390

440

23

500

464

414

10-23

2230

2110

2615

800

1100

240

1300

350

350

900

1000

960

305

760

500

800

400

480

23

590

530

472

10-25

2485

2185

2895

920

1150

280

1400

400

400

1000

1150

1040

320

855

500

900

410

660

25

800

582

524

12-25

2740

2430

3180

970

1200

280

1500

450

450

1100

1300

1240

450

935

550

1000

430

600

27

1200

652

585

12-27

2995

2675

3585

1000

1300

350

1800

500

500

1200

1300

1240

450

935

550

1000

430

600

27

1300

706

639

12-27

3250

2700

3790

1000

1300

350

1800

600

600

1400

1400

1435

500

1030

800

1100

700

700

27

2300

810

743

16-27

3760

2920

4395

1300

1600

400

2200

G 寸法はフロート槽の内径を示します。



ここに記載した規格・仕様は、製品改良のため予告なく変更することがあります。

ページトップへ
 
ソリューション事例 ポンプ製品 バルブ製品 特殊金属材料 会社情報
脱泡・脱気 自吸渦巻ポンプ 無水撃チェッキ弁 特殊ステンレス 会社概要
水族館 脱泡・脱気ポンプ ウェハーチェッキ弁 耐海水ステンレス 事業所・アクセス
農業かんがい給水 超自吸ポンプ 直動式定流量弁 ステンレス鋳物部品 工場ツアー
下水処理場・浄水場 自吸多段渦巻ポンプ 直動式フロート弁 無注水メカシール 会社略歴
農業配水 カスケードポンプ パイロット式制御弁 主なご納入先
製鉄所・製鋼所 プロセスポンプ  定圧弁・減圧弁 ダウンロード メディア掲載記事
タンカー荷役 片吸込渦巻ポンプ  定流量弁
大型基礎工事 多段渦巻ポンプ  1液面2液面制御弁 IR情報
海水取水 両吸込渦巻ポンプ  安全弁・1次圧制御弁
スラリーの自吸 大型斜流ポンプ  落水防止弁 採用情報
除雪・消雪  差圧制御弁
海底トンネル  緊急遮断弁 お問い合わせ
クイックナビ Web展示会
 
(C) 2001 株式会社横田製作所 Tel. 082-241-8674
サイトご利用条件