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一般の圧力タンク方式
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ヨコタ ミニタンク方式
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仕組み
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ポンプの「起動」も「停止」も圧力スイッチから指令
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圧力タンクに上限圧力・下限圧力の2つの圧力スイッチを組み込んである。
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ポンプの起動は下限圧力スイッチが指令し、停止は上限圧力スイッチが指令する。これによって、常に圧力タンクの内圧力を下限と上限の間に保つ。
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作動の順序は、
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末端弁を開くとタンクの貯溜水が放出されて内圧力が下がり、下限圧力スイッチが働いてポンプが起動する。
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ポンプは送水を始め、タンクの内圧力は上昇し、上限圧力スイッチが働いてポンプが停止する。以後、タンクの内圧力を下限と上限の間に保つようにポンプの起動と停止を繰り返す。
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末端弁を絞って行くと、タンクの内圧力が上昇し、上限圧力スイッチが働いてポンプは停止する。
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イメージとしては、使用水はタンクから供給し、タンクの貯水量が減るたびにタンクに補充するという「間接フロー」の考え方。
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ポンプの「起動」は圧力スイッチから、「停止」は無送水検知器から指令 |
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圧力タンクに下限圧力スイッチのみを組み込み、一方、送水管中の無水撃チェッキ弁に水流の有無を感知する無送水検知器を組み込んである。
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ポンプの起動は下限圧力スイッチが指令し、停止は無送水検知器が指令する。
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作動の順序は、
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末端弁を開くとタンクの貯溜水が放出されて内圧力が下がり、下限圧力スイッチが働いてポンプが起動する。(ここまでは従来方式と同じ)
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ポンプは送水を始め、タンクの内圧力は上昇するが、末端弁を絞って流量を極度に減少させない限り停止はしない。
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末端弁を絞って行くと、無水撃チェッキ弁は全閉に近づき、無送水検知器が働いてポンプは停止する。
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イメージとしては、使用水はポンプで直接供給し、使用が終わればポンプを止めるという簡明な「直接フロー」の考え方。
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圧力タンクの大きさ
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大きい
圧力という情報を介してポンプを停止させる仕組みであるため、ポンプ締切圧力がタンク上限圧力を充分に上回るよう設定しておかないと、ポンプ停止の歯切れが悪く、いつまでも停止しないという支障を起こしやすい。
又、ポンプの性能劣化や吸込側水位の変動などポンプ運転条件が変動してもポンプが確実に停止するようにするためには、上限圧力設定値を下げておく必要がある。
結果として上限圧力設定値と下限圧力設定値との幅は小さくなり、小型の圧力タンクでは断続運転が激しくなる。
これらの支障を避けるためには、安全をみて圧力タンクを大きくすることとなる。
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極めて小さい
圧力という間接的情報を介さずに、無送水検知器が使用水の減少そのものを直接的に感知してポンプを停止させる明解な仕組みであるため、タンク内圧力の変動からもポンプ運転条件の変動からも何ら影響を受けること無く、ポンプは歯切れ良く停止する。
従って、小型の圧力タンクでも激しい断続運転が無く、機器が長持ちする。
原理的にはタンクはどんなに小さくてもよい。実用上、例えば 50L 程度のタンクを設置するとしても、一般方式の十分の1~数十分の1程度の大きさで済むこととなる。
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タンク内への空気補給
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空気補給が随時必要
タンクが大きいため、給水圧力の維持のためには、空気補給装置を付けるか、あるいは随時コンプレッサーで空気注入をするなどの煩わしい作業が必要となる。
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空気補給は不要
タンクが極めて小さいため、標準のゴム製ダイヤフラム(バルーン)をタンクに内蔵させておく程度で十分に用が足りる。
従って、空気の補給の必要が無い
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逆止弁
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水撃が発生する場合がある
一般のチェッキ弁を組み込んであるため、ポンプ停止時や不時の停電時に水撃の故障が起きやすい。
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水撃が発生する心配が無い
ヨコタ無水撃チェッキ弁(特許)の働きにより、ポンプ停止時や不時の停電時に水撃が発生しない。
又、無送水検知器の働きにより、無送水の状態(すなわち水撃の起きない状態)になってからポンプが停止するので、ますます安全である。
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揚水ポンプ
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堤防越えの吸水配管や運転中の空気の巻き込みの場合に吸水が困難になる
一般のポンプの場合、たとえ呼水装置を付けても、運転中に空気を巻き込むと吸水が中断するなどの問題が残る。
又、堤防越え吸水配管の場合には吸水困難となりやすい。
このような自吸性能不足を補なうために、吸込側にフート弁を取付けるのが一般的である。
しかし、冬期のポンプ停止時には、フート弁があるために吸水配管内に水が滞留し、従って、
凍結による破裂事故が起きやすい。
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堤防越えの吸水配管や運転中の空気の巻き込みも大丈夫
ヨコタ自吸渦巻ポンプ(特許)には強力な自吸力があるので、運転中に空気の巻き込みにより吸水中断となっても自動的に復元する。
又、堤防越え吸水配管など、吸込条件の厳しい場合には、抽気ポンプと連動することにより、より安定した自動運転が可能。
このように自吸性能が優れているため、吸込側にフート弁を取付ける必要が無い。
冬期のポンプ停止時には、フート弁が無いため吸水配管内の水は抜けており、従って、
凍結による破裂事故は起きにくい。
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