ポンプ製造 進む自動化
横田製作所 人手不足に備え
各種ポンプのメーカー、横田製作所(広島市中区)は、ポンプに使う部品の製造工程の自動化を進める。
将来、より深刻化が見込まれる人手不足に備え、作業を効率化する狙いだ。
直径1メートルまでの金属部品を加工できる中型マシンニングセンター(MC、複合工作機)2台を約7千万円を投じ、初めて導入。個別の機械が必要だった切削や穴開けが一度にできるようになり、ポンプの水を吸い上げる部品の加工などに使っている。MCを適用できる範囲を広げる模索をしており、もう1台購入する検討を始めた。
同社は耐久性に優れた独自のポンプを全て受注生産している。顧客の細かい要望に応じるため、従業員の「職人技」に依存する部分が多い。従業員は旋盤から伝わる振動や音で部品の出来を判断するという。
一方で、人口減による人手不足は経営リスクと捉えている。三浦眞理夫社長は「職人技が大切なのは変わらない。可能な部分は自動化を進めていく」と説明している。 (堀晋也)
<写真>横田製作所の本社工場。製造工程には、従業員の「職人技」に依存する部分が多い。
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中国新聞社提供
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