「ヨコタ脱泡・脱気ポンプ ASP型」(以下、ASP型)は、長年蓄積してきた自吸ポンプの技術を応用したもの。「水と空気を分離し空気を抜いて水だけを送るのが特徴です」と、福尾敦技術グループリーダー・次長。
当初は水道水の赤さび対策を目的に開発したが、食品メーカーからの問い合わせが相次ぎ、洗浄性を高めたサニタリー仕様のものを開発した。
ASP型は、真空ポンプを併用し、液体食品などの調合や撹拌時に発生する無駄な泡や気体を瞬時に、かつ連続的に取り除く。脱泡の原理は図の通り。まず、真空ポンプでポンプ内を減圧し、ポンプ入り口から泡混じりの液体を吸い込み、流入した液体に溶け込んでいる気体が減圧作用で析出される。その後、インデューサーという羽根車で遠心分離をかけることで、液体分は外周に、気体は中央部に集積される。真空ポンプで気体を引き抜き、脱泡・脱気された液体だけを主羽根車で次工程に送る。
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